お肌のくすみの原因は?透き通る肌になるために必要なケアとは?
透明感のあるみずみずしい素肌との対比として、なんだか曇りがちなくすみ肌があります。
テレビCMの化粧品ブランドに出演している女優さんなどのお肌はまさに透明感ある美肌で憧れますよね。
透明感溢れる素肌とくすみ肌に分かれる原因は何なのでしょうか?
ここではお肌のくすみの原因やくすみ肌から透き通る素肌へと導くために必要なケアについてご紹介します。
くすみ肌の原因とは?
どうしてお肌がくすんで見えるのか?透明肌との分かれ道となるきっかけは何なのでしょうか?
実際のところ、肌がくすんで見える理由というのはいくつかあります。
一つずつ見ていきましょう。
古い角質が蓄積されることによるくすみ
正常にお肌の新陳代謝であるターンオーバーが行われていれば、古い角質は垢となって自然と剥がれ落ち、常に新しい角質が皮膚の表面となりますので、潤いを含み、潤いがあることで光などが当たった際に透き通って見えるわけです。
ですが、ターンオーバーは簡単に乱れてしまいます。
原因は様々ですが、生活習慣やストレス、使っている化粧品による肌ストレス、紫外線などが挙げられます。
女性の場合は生理などでもホルモンバランスが乱れ、ターンオーバーが乱れることもあります。
そうなると古くなった角質が上手に剥がれ落ちず、皮膚の乾燥や皮脂などの影響も合わさってお肌に残ってしまいます。
すると、古い角質は潤いも含みませんし、基本的に皮脂とたんぱく質でできているわけなので、みずみずしさが失われ、くすんだように見えます。
乾燥によるくすみ
お肌の一番表面は角質層から成っています。
角質層は天然保湿因子や細胞間脂質で構成されていて、潤いを維持できるようになっています。
天然保湿因子を代表する成分がアミノ酸やミネラル、乳酸、尿素、PCA、ヒアルロン酸です。
そして細胞間脂質を代表するのがセラミドです。
どれも化粧品の保湿成分として有名な成分ですが、ヒアルロン酸はわずか1gで6Lもの水を抱え込むことができると言われるように、そのままではどこかにいってしまいがちな水を保持する力があります。
ですが、間違ったスキンケアや生活習慣の乱れ、ストレスなどによって簡単に天然保湿因子や細胞間脂質は減少してしまいます。
天然保湿因子や細胞間脂質が失われると角質層は潤いを維持できなくなり、乾燥します。
みずみずしさというのは水分が満ちている状態ですので、乾燥している肌は当然ながらみずみずしいとは言えません。
健やかお肌とは違って乾燥肌はくすみ肌と言えます。
血行不良によるくすみ
「どうしたの?そんな青い顔して!」とか「血の気が引いた顔」といった表現があるように、血行と顔色は密接に関係あります。
寝不足だったり、疲れが溜まっていたりすると血行が悪くなり、これもまたくすんだように見えます。
寒さも血行不良の原因となりますので、冬などの寒い時期は肌がくすみやすくなります。
メラニン色素の沈着によるくすみ
シミに近いわけですが、紫外線などを浴びたり、摩擦で擦れたりといったことが原因でメラニンが作られます。
そのメラニンの色素が表皮内に留まるとお肌が暗く見えます。
普段から露出されがちな顔や腕と下着などで隠れているお尻では肌の色が全然違うということありませんか?
メラニン色素が沈着していきお肌が黒くなっていくと、透き通った素肌からは遠のいていき、くすみ肌になっていきます。
油焼けによるくすみ
油焼けって聞いたことありますでしょうか?お肌に塗ったオイルが紫外線や熱などによって酸化し肌に色素沈着を起こす現象です。
日常的に美容オイルを塗っている方の場合は気を付ける必要がありますが、基本的にメイクアップ化粧品や基礎化粧品の乳液・クリームなどにも油分は含まれています。
使用開始してから数か月たった化粧品などは酸化している場合もありますので、注意が必要ですし、メイクを落とさずに寝てしまうなどが続くとメイク化粧品に含まれる油が酸化して油やけにつながる可能性もありますので、注意しましょう。
産毛が濃いことによるくすみ
産毛が多く、少し褐色がかっていたりするとお肌のくすみのように見える場合があります。
ムダ毛処理を行うと改善できますが、ムダ毛処理も雑にカミソリなどで行うとお肌への負担が強く摩擦によるくすみなどにもつながりますし、ムダ毛は処理してもまた生えてきますので、頻繁にムダ毛処理を行うことによる肌への刺激が気になる場合はちゃんとした医療機関にて脱毛処理を行うのも良いでしょう。
AGEによるくすみ
AGEというのは終末糖化産物のことです。
終末糖化産物というのは糖化最終生成物とも呼ばれますが、糖とたんぱく質が加熱されてできる物質のことで老化の原因となるようです。
甘い物を食べてばかりいると、体内のタンパク質も結びつきAGEが作られます。これがいわゆる糖化ですが、糖化が進むと皮膚に黄色や茶色がかった色素沈着がおこりシミやくすみの原因となります。
よく糖化の例として挙げられるのがホットケーキを焼いた際の茶色いこげです。砂糖が卵やミルクに含まれるたんぱく質と結びつき熱が加わって茶色い焦げ(糖化)ができます。
同じようなことが人の体内でも起こるというわけです。皮膚の色が茶色がかる意味もわかりますよね。
甘い物といいましたが、糖分の摂りすぎが糖化の原因となるため、お菓子等以外にも糖質の多いお米や小麦、糖質の多い野菜なども当てはまりますので注意が必要です。
くすみ肌から抜け出し透明素肌を目指すには?
くすみの主な原因は前述したとおりですが、ではどのような対策やケアを行えば透明素肌を目指せるのでしょうか?
スキンケアで改善できるくすみ
例えば、お肌に古い角質が溜まっておこる肌のくすみであれば、古い角質を除去してあげれば解決できます。
お肌の古い角質を除去するには洗顔の仕方や洗顔料選びが大切です。
また、乾燥によるお肌のくすみはしっかりとお肌に潤いを与える保湿スキンケアによって改善できる可能性が高いです。
スキンケアで予防はできるけど治すのは難しいくすみ
紫外線や摩擦によるくすみに関してはUVスキンケアを用いたり、洋服やUV対策グッズ、衣類などが擦れないように心掛けることで防ぐことができます。
ただし、メラニン色素沈着によるお肌のくすみの場合は色素沈着が起こる前に対策すべきであり、一度色素沈着が起こるとスキンケアなどではなかなか解消されません。
油やけによるくすみも同じで予防はスキンケアのやり方や選び方で可能ですが、油やけが起こってしまった後はスキンケアでは改善することは難しいでしょう。
マッサージ・ムダ毛ケア・体内環境改善
血行不良にはマッサージが効果的です。また、体内の血流を良くするために軽い運動を心掛けたり、良質な睡眠を心掛け、身体を冷やさない様にすることで血行は良くなります。
デスクワークなどで顔の表情を一日中変えないことが多い方は表情筋を動かすように顔のトレーニングなどを行うのもおすすめです。
ムダ毛によるくすみは除毛すれば解決できますが、ムダ毛処理で大切なポイントはお肌に負担をかけないようにすることです。
どうすれば、頻繁にお肌に負担をかけることを回避できるのかを考えましょう。
食生活を改善し体内環境を整えることもお肌のくすみ予防になります。
糖質の摂取が過剰だなと感じるなら、糖質を少し控えた食生活に改善してみると良いでしょう。
ただし、糖質制限ダイエットが流行っていますが、糖質は身体のエネルギー源であり、必要な栄養です。無理な制限は身体を壊すことにもなりかねませんので、一日の栄養摂取バランスを見直して、バランスの良い食事を心掛けましょう。