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乾燥肌の楽観視はNG!肌トラブルの元凶「乾燥」の改善に必要なケアとは?

乾燥肌は意外と身近な存在過ぎて「あっまた乾燥してる!保湿しないと。」くらいの楽観的にとらえている方が多いです。

ですが、乾燥肌こそがあらゆる肌トラブルの元凶とも言える最悪なお肌の状態ですので、楽観視していてはいけません。

乾燥肌は放置していても良くなっていきません。乾燥肌を改善するためには必要なケアがあります。

乾燥肌対策にはどのようなケアが必要なのかは乾燥肌のメカニズムを知ることが大切です。

乾燥肌(ドライスキン)とは?

乾燥肌が慢性化してくると皮脂欠乏症や乾皮症といった皮膚疾患と診断されることもあります。

乾燥肌というのはその名のとおり、乾燥しているお肌を示すもので、見た目的にカサカサしていたりガサガサしているといった状態を表します。

ただし、インナードライ肌(乾燥性脂性肌)のような皮膚表面は皮脂でテカテカしていても肌自体が潤い不足の状態も乾燥肌の一種ですので、お肌そのものに潤いがあるのかないのかが乾燥肌を見分ける上でとても重要となります。

乾燥肌の原因・メカニズム

乾燥肌を治したい!改善したいと思うのであれば、乾燥肌がなぜ起こっているかその理由やメカニズムについて知るのが一番です。

①洗い過ぎ・洗浄剤の脱脂力

乾燥肌の場合、洗い過ぎや使っている洗浄剤(洗顔・ボディソープ・シャンプー等)の洗浄力や脱脂力が強すぎることによって皮脂汚れはもちろん、お肌の潤い保持に必要な保湿成分まで一緒に洗い流してしまうことによる乾燥が多いです。

分かりやすい例でいうと、入浴後保湿ケアせずそのまま放置しているとお肌がカピカピになったり、ヒリヒリしたり、粉を吹いたりといった経験はありませんでしょうか?

もちろん使用している洗浄剤次第ではありますが、洗浄力や脱脂力の強い洗浄剤を使っていると入浴後などに一番お肌の乾燥を実感することと思います。

洗浄力はそれほど強くなくても一日に何回も洗浄剤を使って洗っていると同じ様に乾燥肌になりがちです。

②空気の乾燥

夏の終わりから秋にかけての季節の変わり目や真冬の期間中にお肌の乾燥を感じたことはないでしょうか?

外出中などは外気にさらされますが、秋への季節の変わり目や真冬は空気が乾燥していますので、お肌の潤いを奪われやすくなります。

特に真冬は寒さで全身の血行が悪くなりがちで、お肌を健やかに保つために必要な栄養は血液に乗って運ばれてくるため血行不良はお肌の状態悪化にもつながりやすく、余計に乾燥しやすくなります。

③紫外線

紫外線にはUVA波とUVB波がありますが、日焼けやシミの原因となるのはUVB波です。

日焼けというのは簡単にいうと火傷です。

火傷というのはお肌の潤いまで奪ってしまいますので、紫外線を浴び続けることはお肌の乾燥を招く原因となります。

④摩擦や掻く

肌着が肌の上で擦れたりなどお肌への摩擦も肌表面の角質層を傷つけ潤いを失うきっかけとなります。

また、お肌を掻くという行為も同様にお肌を傷つけ角質層をボロボロにし、潤いが失われる原因となります。

⑤アレルギー等の体質

体質的にお肌のセラミドが不足している場合などはお肌が乾燥しやすくなります。

また、アトピー性皮膚炎のお肌を調べた結果セラミド不足が見られるなど、やはりセラミド不足はお肌の乾燥と関係しています。

アトピー性皮膚炎はまだまだ解明されていないことが多いですが、アレルギーとの関連性があるとされており、また最近の研究でお肌の全身保湿ケアを赤ちゃんの頃から行うことでアトピー性皮膚炎の発症率が下がるということもわかってきています。

⑥食生活や生活習慣の乱れ

お肌は主に何でできているかというとたんぱく質です。

ですが、タンパク質だけを摂取してもお肌が作られるわけではありません。

ビタミン・ミネラル・脂肪酸や亜鉛など健康的なお肌を作り上げるのに必要な栄養素はたくさんあります。

それらが不足していると健康的なお肌が作られないのはなんとなくイメージできると思います。

また、きちんと栄養を食事によってバランス良く摂取したとしても、腸内環境が良くなかったり、血行が良くなかったり、睡眠が不足していたり、ストレスを抱えていたりなど身体の内側の状態が良くなければ、やはり健康的なお肌は作られないのです。

乾燥肌はなぜ楽観視できないのか?乾燥肌の悪循環について

乾燥肌をなぜ軽視してはいけないのかというと、乾燥肌は放置していれば現状維持や良くなるのではなく、悪化のスパイラルに入っていきやすいからです。

その理由についてご紹介します。

乾燥肌は痒み(かゆみ)を発生させやすい

カサカサ肌につきものといえば、痒みです。

痒みというのはものすごく厄介な存在で、起きていればまだ意識的に掻くことを我慢できたりしますが、寝ている間に無意識に掻き毟ってしまうことがあります。

また起きていても痒みの強さ次第では掻かずにはいられない場合もあります。

掻くという行為は前述したとおり、お肌の表面の角質層をボロボロに破壊してしまいお肌の乾燥を招きます。

つまり、

肌が乾燥する⇒痒みが生じる⇒掻く⇒余計に肌が乾燥する⇒痒みが強くなる⇒掻き毟る

といった感じでどんどん悪化していきます。

また掻き毟りがひどくなると出血を生じ、傷口にお肌の常在菌である黄色ブドウ球菌が入り込むと「トビヒ(とびひ)」に発展することもあります。

乾燥肌はバリア機能が弱く刺激を受けやすい

お肌のバリア機能というのは肌の角質層にある天然保湿因子やセラミドによって保たれている潤いと皮膚表面を覆う皮脂膜によって保たれています。

乾燥肌というのはこのお肌のバリア機能が失われていますので、防御力が下がっています。

そのため、本来であれば大した刺激とはならないものも強い刺激として感じやすく、お肌に負担が掛かり続けるとお肌の状態がどんどん悪化していきます。

そうなるとお肌はバリア機能を取り戻すことが難しくなり、余計に乾燥が悪化しやすくなります。

ちなみに刺激というのは物理的刺激(摩擦等)もそうですが、化粧品などによる刺激も含まれます。

乾燥によってバリア機能が失われ刺激に敏感になることを乾燥性敏感肌とも呼び、乾燥を悪化させるだけでなく、敏感肌にもつながる可能性があります。

乾燥肌を改善するために必要なケアとは?

前述した乾燥肌の6つの原因の中で①~④は身体の外側の問題なので外的要因と言えます。
そして⑤~⑥は身体の内側の問題であり内的要因となります。

乾燥肌を改善するには外的要因と内的要因の両方から適切なアプローチをすることが大切となります。

乾燥肌の外的要因対策

乾燥肌から脱却したい!改善したい!という場合には当然ながら保湿ケアが必要となります。

ですが、保湿の種類が重要です。

保湿には水・水分保持成分・油分の3種類があります。

化粧品というのは基本的に上記の3種類の成分のバランスが異なるだけで主に「水・水分保持成分・油分」で構成されています。

乾燥肌を改善するには乾燥し弱ってしまったお肌がターンオーバーによってセラミドや天然保湿因子などが正常な細胞が新たに作られ角質層まで上がってくるまでの間お肌を乾燥や刺激から守ってあげる必要があります。

お肌を守るために必要なのがお肌のバリア機能ですが、乾燥肌ではバリア機能が失われているため、代わりに化粧品によってバリア機能を補ってあげることが必要です。

そのため、保湿化粧品には化粧水・乳液・クリーム・オイルなどがありますが、最も水分と油分のバランスの取れた乳液タイプの保湿化粧品がおすすめです。

もしくは化粧水で潤いを与え保持し、クリームやオイルで皮脂膜の代わりをするという方法でも良いでしょう。

ただし、保湿に用いる化粧品自体がお肌への負担となってはバリア機能の失われた乾燥肌の場合、負担が大きく化粧品自体の刺激によって肌トラブルにつながることもありますので、低刺激な化粧品を選ぶことがポイントとなります。

他の外的要因についても対策法をご紹介します。

①の洗い過ぎや洗浄剤の脱脂力が強いことによる乾燥対策としては、洗浄剤を使った洗う頻度を1日1回にすること、そして使用する洗浄剤は低刺激で洗浄力が控えめなものを使用することです。

洗浄力や脱脂力は洗浄成分次第で変わってきます。石鹸は低刺激で安全な洗浄剤として有名ですが、洗浄力は高めなので石鹸よりはアミノ酸系やベタイン系などの低刺激でマイルドな洗浄力で作られた洗浄剤がおすすめです。

②の空気の乾燥については外出前にお肌に保湿ケアを行うことで潤いが失われることを防ぐことができます。

特に油分が水分蒸発を防ぐのに役立ちますので、クリームやオイルなどで保湿ケアすると良いでしょう。

また、室内であっても冬の季節は乾燥しやすいため、加湿器などで湿度を調整したり、保湿ケアを行うと良いでしょう。

③の紫外線の対策としては衣類や帽子などで物理的に紫外線を防ぐのと同時に、UVケア化粧品でお肌のUVケアを行っておきましょう。

紫外線吸収タイプのUVケア化粧品はお肌への刺激が強いものが多いため、紫外線を反射するタイプのUV化粧品でお肌への刺激の強い成分が無添加のものを選びましょう。

④の摩擦や掻くことによる乾燥対策としては、保湿ケアをすることです。

摩擦自体は油分多めの保湿ケアを行えばある程度、乾燥に至らずに守ることができますし、掻くのは痒いから痒みは乾燥によって起こりやすくなるので、お肌にしっかりと潤いを与えることで痒みが解消されていきます。

そのため、しっかりと化粧水で潤いを与えるもしくは乳液のような水分と油分バランスの良い化粧品を使うことが良いでしょう。化粧水だけではすぐに乾燥してしまうこともありますので、クリームやオイルの重ね塗りがおすすめです。

乾燥肌の内的要因対策

内的要因のうち遺伝や体質に関しては元々持っているものなのでどうしようもありません。

ですが、アレルギーの原因となるアレルゲンが外部から侵入するのは保湿ケアである程度防ぐことができますので、保湿を怠らないようにしましょう。

さらに食生活や生活習慣の乱れというのは意識的に見直すことでいくらでも改善することができます。

これまで好きな食べ物しか食べてこなかったという場合には偏食をやめ、栄養バランスを意識した食事内容に変えてみたり、ファーストフードやコンビニ・外食などをやめて自炊をしてみるのも良いでしょう。

睡眠不足に関しては睡眠時間もそうですが、睡眠の質を高めるよう努めましょう。

枕やベッドを変えてみたり、睡眠前にスマホ操作をやめたり、ハーブティーを飲んでリラックスした等、心地よく睡眠ができる環境を整えましょう。

ストレスは多かれ少なかれ誰もが感じるものですが、上手に発散することが大切です。

自分が好きなことをしてストレス発散につなげると良いでしょう。

腸内環境を整えるには悪玉菌を減らし善玉菌を増やすことが大切です。

乳酸菌飲料を上手に利用したり、発酵食品を摂取するのも良いでしょう。

オリゴ糖は善玉菌の餌となるので、オリゴ糖を摂取したり、酵素は消化を良くするために必要なので酵素ドリンクを取り入れるのもおすすめです。

血行不良に関しては冷え対策や運動によって改善できます。

シャワーだけの入浴で終わらせている場合はしっかりと湯船に浸かることをしたり、足湯などで第二の心臓とも言われるふくらはぎを温めると良いでしょう。

ハーブティーなども体を内側から温めてくれるためおすすめです。

また現代はデスクワークが多く肩こりによって血行不良になっているケースが多いため、ストレッチをしたり、ウォーキングやランニングなど運動がおすすめです。

また、肩甲骨のコリが体全体のコリにつながることも多いので、ぶら下がり健康器などもおすすめです。

他にもマッサージや整体に通うなど身体の血行を整える方法はいくつもありますので、ご自身に合った方法を選びましょう。

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