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洗顔を美肌ケアに活かすために知っておきたいお肌の知識

誰もがお肌の状態を良くするためにスキンケアをしています。

わざわざお肌の状態を悪化させるためにスキンケアは行いません。

洗顔もいくつかに分かれるスキンケアのステップの大事な1つですし、美肌とか健やか肌とかうる艶肌などを目指す為に行っているはずです。

ですが、結局のところ、状態が良くないお肌と美肌・うる艶肌・健やか肌などは何が違うかご存じでしょうか?

お肌そのものに状態の善し悪しを決める違いがあります。
その違いが何なのか知らずにスキンケアを行っても効率が悪いと思いませんか?

なんとなくではなく、ちゃんと理由を持ってスキンケアが行うことで効率よく美肌を目指せますよ。

お肌の構造知っていますか?

角質層っていう言葉は聞いたことがある人も多いはずです。
スキンケアにおいては一番耳にする言葉かもしれません。

ですが、お肌は角質層だけでなく、いくつかの層で作られています。
まず知っておくべきはお肌というのは角質を含む「表皮」と「真皮」そして「皮下組織」に分かれているということです。

皮下組織についてスキンケアで語られることはまずありませんが、真皮はちょくちょく出てきます。

まず、真皮にはコラーゲン組織がありお肌の弾力性をもたらしています。
紫外線などを浴び過ぎるとこのコラーゲン組織が壊されていき、お肌が弾力を失い、シワやたるみにつながります。

また、妊娠時にお腹が大きくなることでできる妊娠線がありますが、妊娠線というのは真皮が裂けてしまうことでできる跡なので、一般的には跡が残り消えることはありません。

というのも真皮では表皮のように新陳代謝がないので、新しく生まれ変わらないからです。

他にもニキビ痕というのもニキビの炎症が悪化し、真皮にまで到達することで真皮が傷を負い残る跡です。

つまり、お肌において真皮というのは一度傷付くと復活しないので真皮を守ることは美肌を保つために欠かせません。

最後に表皮についてですが、表皮も4つの層に分かれています。
それが、角質層(角層)、顆粒層(かりゅうそう)、有棘層(ゆうきょくそう)、基底層(きていそう)です。

基底層で作られた細胞が約28日間かけて角層の表面まで上がっていき最後は剥がれ落ちることをターンオーバーと言い、これによって仮に最表面の皮膚細胞が傷つき、乾燥したとしても新たな皮膚細胞がとって代ることができるわけです。

ちなみにシミというのは基底層にあるメラノサイトで生成されるメラニンが通常であれば、ターンオーバーによって黒く色素沈着した細胞が剥がれ落ちて元通りになるところが、メラノサイトの異常によりずっとメラニンが生成され続けることによってできます。

なのでシミが一度できるとターンオーバーで皮膚が生まれ変わっていってもシミが消えたり薄くなったりしないわけです。

メラノサイトに異常をきたさない為にもメラニンの生成が必要となるお肌への負担(紫外線や摩擦等)は極力減らすように心掛けることが大切です。

角質層の構造からわかるスキンケアの役割

ではお肌の最も表面に位置する角質層についてもっと詳細にみていきます。

この角質層について知ることでスキンケアで何をしないといけないのか、目指すべきものがわかります。

角質層には角質細胞があります。そして角質細胞同士を細胞間脂質が繋いでいます。
よくイメージとしてレンガの塀が持ち出されますが、レンガが角質細胞でレンガ同士をくっつけるセメントが細胞間脂質というイメージです。

角質細胞を構成しているのは天然保湿因子でアミノ酸・ミネラル・乳酸・尿素・PCA・ヒアルロン酸などがあります。

この天然保湿因子の役割は主に保水、つまり水分を保持することです。
角質層に潤いを留めておくために天然保湿因子が必要となり、もし天然保湿因子がなければ、角質層内に潤いを留めておくことができず、その下の顆粒層や有棘層まで水分が落ちていくことでしょう。

細胞間脂質を構成する主な成分がセラミドです。

セラミドは水分を抱え込むのに役立ちますので、角質細胞内の天然保湿が保持した水分をさらに抱え込み、より強固に水分を逃がさない様に維持してくれます。

天然保湿因子や細胞間脂質が正常に存在していればお肌は潤いを保ち、いわゆる健やか肌やうる艶肌を維持することができます。

もう一つ重要なことが角質層を覆う皮脂膜です。

皮脂膜は油なので水分を通しません。皮脂膜が皮膚表面を覆うことで天然保湿因子や細胞間脂質によって強固に保たれた水分をさらに外に逃がさないためのフタの役割をしてくれます。

常に天然保湿因子や細胞間脂質、皮脂が十分あれば問題ないのですが、なかなかそうもいきません。

なぜなら天然保湿因子も細胞間脂質も皮脂も簡単に失ってしまうからです。

乾燥肌というのはまさに全てを失ってしまった状態で、脂性肌の多くは皮脂以外を失った状態です。

天然保湿因子も細胞間脂質も皮脂も日々失ったり、新たに作られたりの繰り返しですが、失うことはお肌にとって一番最悪なことなのです。

お肌のバリア機能という言葉を聞いたことがある方も多いと思いますが、お肌のバリア機能にこれら天然保湿因子や細胞間脂質、皮脂は欠かせないものなのです。

肌はバリア機能を失うと外部からの刺激に弱くなり、外部からの物質の侵入も許してしまいます。花粉などのアレルゲンなどがそうです。

一度弱ってしまったお肌はそのまま放置しているとどんどん悪化していくと思った方が良いでしょう。

そうならないためにお肌をサポートすることがスキンケアの役割であり、スキンケア化粧品を使う意味です。

潤いを保つために必要な天然保湿因子や細胞間脂質、皮脂などが失われたお肌に対し、それらの代わりに水分維持や潤いを閉じ込める役割を保湿スキンケアで行います。

お肌の構造からわかる洗顔の役割

お肌の構造とスキンケアの関係については前述したとおりですが、スキンケアの一部である洗顔の役割についてみていきます。

洗顔というのは汚れを落とすために行います。

汚れというのは汗や皮脂、雑菌、ホコリ、垢などです。

汚れの中でも皮脂以外の汚れは洗顔料を使わなくてもほとんど洗い流すことができます。
洗顔料が必要なのは皮脂を落とすためです。

皮脂は前述したとおり、お肌の潤いを外に逃さないために欠かせないものです。
必要であることは間違いないのですが、皮脂は多少なりともずっと分泌されています。

例えば、朝に分泌された皮脂というのは夕方になると酸化して水分を逃さない役割よりもお肌への刺激によるデメリットの方が多くなります。

そのため、時間が経過して古くなった皮脂汚れはキレイに洗い流してあげるべきなのです。

そこで洗顔料が役立ちます。

ですが、洗顔料には刺激や脱脂力に違いがあります。

健康的なお肌の場合だと多少の刺激を受けても大丈夫だったりしますが、乾燥して弱くなったお肌の場合洗顔料の刺激によって肌トラブルが生じることもあります。

また敏感肌の場合も刺激を受けることでヒリヒリしたり、赤くなったり、カブレたりなどが起こる可能性があります。

さらに脱脂力の強い洗顔料を使用すると、皮脂だけでなく天然保湿因子や細胞間脂質も多量に洗い流してしまいます。

天然保湿因子や細胞間脂質が流出し不足するとお肌は潤いを保てなくなり乾燥肌へと変わっていきます。

お肌のケアというのは大きく分けて2ステップで「清潔」と「保湿」です。

洗顔料は清潔に関係しますが、お肌の保湿ケアは汚れたお肌に行っても効果がないだけでなく、肌トラブルの元となります。

清潔で綺麗なお肌に対して保湿ケアを行うことに意味がありますので、保湿の前ステップである清潔ケアというのはとても大切なステップと言えます。

つまり、清潔ケアに欠かせない洗顔料選びというのは美肌やうる艶肌などの健やか肌を目指すのであれば、無視できない大切なものと言えます。

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