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洗顔にヒートショックプロテイン(HSP)は応用できる?

ヒートショックプロテインという言葉を聞いたことありますでしょうか?

英語で表すとHeat Shock Proteinなのでそれぞれの単語の頭文字をとりHSPと言われたりもします。

HSPの他にも熱ショックタンパク質と呼ばれたりもしますが、言い方が違うだけでどれも同じことを表します。

ヒートショックプロテインというのは何なのか、簡単にいうと、熱によって増えるタンパク質で細胞を修復したりする機能があり、美容面においてシミやシワを防ぐ効果があるとされています。

本当にシミやシワをヒートショックプロテインによって防ぐことができるのであれば、是非とも増やしてみたいですよね。

ヒートショックプロテインの美容効果に注目が集まって以来、熱いお湯での入浴の効果が取り上げられました。その影響からか洗顔にも熱いお湯を使えばヒートショックプロテインによる効果で顔のシミやシワを防いでくれるという噂もささやかれ出しました。

では実際のところどうなのでしょうか?

ヒートショックプロテインについて

ヒートショックプロテインは人だけに限らず、野菜や昆虫などにもみられるたんぱく質です。

熱というストレスにさらされると発現が上昇し、傷付いた細胞を修復したりしてくれるのがヒートショックプロテインであり、HSPには種類があることも知られています。

種類としては、HSP10、HSP47、HSP60、HSP70、HSP90などがあります。
種類ごとに特性も異なり、HSP47はコラーゲンの産出に欠かせないたんぱく質としてシワ対策として注目されたり、HSP70はメラニン産出の抑制やシワ形成の抑制などシミ・シワ対策として注目されています。

ヒートショックプロテインは例えばタンパク質が壊された場合には修復を試みますが、仮に修復が不可能だった場合には分解へと導いてくれます。

実際のところ、HSPは熱だけでなく、紫外線や精神的なストレスといったいわゆる細胞にとってのストレスとなるものによって増えるためストレスタンパク質とも言われます。

また、HSPはシャペロンの一つでもあります。
シャペロンというのは折りたたまれていないタンパク質に引っ付き、本来あるべき適切な折りたたまれた状態になるのを助けるタンパク質の総称です。

タンパク質が折りたたまれる現象をフォールディングと言います。

HSPというのは適切に折りたたまれていたタンパク質が熱によって変性してしまった場合に、再度適切に折りたたまれるようにサポートするたんぱく質だということです。

ヒートショックプロテインの簡単な応用法とは?

せっかくヒートショックプロテインという素晴らしいプロテインの存在を知り、熱によって増やすことができるということがわかったのであれば、美容のために活用したいですよね。

ご家庭でも簡単にヒートショックプロテインを増やす方法として人気なのが、40~42℃での入浴です。

ポイントとなるのは体温を37℃以上、理想は38℃になるように温めるという点です。

そのため、温度別の入浴時間の目安としては、

42℃なら10分
41℃なら15分
40℃なら20分

が目安となります。
※炭酸効果などのある入浴剤を使用した際はもう少し入浴時間を短めにしても良いそうです。

ちゃんと38℃になっているかどうかを確認したい場合には入浴した状態で舌下で体温を測って確認しましょう。

基本としては全身浴となります。

ただし、42℃のお湯に10分浸かるというのは結構しんどいです。

そもそもヒートショックプロテインというように、熱いことはストレスとなりますので、42℃のお湯に長く浸かることは身体への負担も大きくなります。

もちろん、41℃や40℃に温度を下げても良いわけですが、その場合も結局は入浴時間が増えることで身体への負担はそれなりにあります。

というわけで、ヒートショックプロテインを増やすための入浴法は毎日行うものではありませんし、体調が悪い時や高齢である、何か疾患を抱えているなどの場合は控えるべきです。

入浴前後の水分補給をしっかりと行ない、特に汗とともに塩分も失われますので、塩分補給も必要となります。入浴中に水分補給する場合には冷たいドリンクを飲むと身体が冷えてしまうため、常温もしくは温かい飲み物で補給します。

熱いことによるストレスがヒートショックプロテインを増やすからといって我慢しすぎないように注意しましょう。

無理せず、熱すぎる場合は浴槽から上がって休憩するなどほどほどにしておくようにしましょう。

ヒートショックプロテインの効果を高めるには、入浴後も10~15分ほどは身体を冷やさず保温するようにしましょう。

では上記の入浴法を応用して洗顔でも同じことができるのでしょうか?

ヒートショックプロテインは洗顔に応用できる?

入浴で可能であれば、同じ様に42℃のお湯で洗顔すればヒートショックプロテインを増やし、シワやシミ対策ができるのではないか?

そう思いますよね。

ですが、入浴の方法を思い出してほしいのですが、湯船に42℃であれば10分浸かる必要があります。

42℃のシャワーを浴びていても効果がないわけです。

それと同じように、洗顔時にちょこっと42℃のお湯を使ったところでヒートショックプロテインを増やす効果は期待できません。

ですが、諦める必要もなさそうです。

いわゆるお肌の汚れを落とすという意味の洗顔ではありませんが「42℃洗顔」というヒートショックプロテインを増やす為の洗顔法はあるようです。

42℃洗顔のやり方については下記を参考にしてください。
42℃洗顔の方法

スキンケアとしてお肌を清潔に保つという意味での洗顔とは分けて美容法としてとらえた方が良さそうですね。

ちなみに、毎日の朝洗顔で42℃のお湯で洗顔料を使って洗顔していると脱脂力が強すぎて皮脂だけでなく、肌のセラミドや天然保湿因子の流出につながり、乾燥肌となる可能性が高まりますので、通常の洗顔料を使った洗顔の際にはぬるま湯で行うようにしましょう。

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