洗顔で敏感肌・肌荒れ・ニキビ等のお悩み対策【洗顔美人.com】 > お役立ちコラム > AHAなどピーリング成分入り洗顔料はくすみ除去に役立つけど注意が必要

AHAなどピーリング成分入り洗顔料はくすみ除去に役立つけど注意が必要

ターンオーバーの乱れによって古い角質がお肌の表面に溜まることによって起こる肌の「くすみ」「ごわつき」「ざらつき」のケアとして洗顔料に配合されることの多い成分が「ピーリング成分」です。

ピーリングという言葉の意味は「剥ぎ取る」という意味があります。

また古い角質は皮膚表面だけでなく、毛穴の中に皮脂とともに詰まることによって角栓となり、毛穴の黒ずみの原因にもなります。

ピーリング成分としては、サリチル酸やパパイン酵素、植物由来で人気のAHA(アルファヒドロキシ酸)成分のグリコール酸や乳酸、クエン酸、リンゴ酸などがあります。

ピーリング成分はお肌の悩みとして多い、くすみや毛穴の黒ずみといったトラブルをケアしてくれる便利な成分であるように思いますが、デメリットはないのでしょうか?

ピーリング成分のメリットとデメリット

ピーリング成分として使われる成分には角質軟化・溶解作用やたんぱく質分解などの効果があります。

パパイヤから抽出されるパパイン酵素はタンパク質分解酵素(プロテアーゼ)です。
植物や果物由来の成分だから安全だと勘違いしている方も多いのですが、誤解しない様にしましょう。

ちなみにパイナップルにもブロメラインというパイナップル酵素があり、タンパク質分解酵素の一つです。そのため、パイナップルを短時間で大量に口に含むと口内がズタズタになって出血をするなんてことも起こります。

それって安全でしょうか?
世間一般の感覚でいうと出血を引き起こすものを安全とは言わないですよね。

植物由来は安全という錯覚は早めになくしておいた方が良いですよ。

大事なのは何由来かというよりも、成分自体の毒性や刺激、アレルギーを引き起こしやすいかどうかといった点です。

人工物でも毒性がなく、刺激も少なく、アレルギーも引き起こしにくい成分はあります。

ちょっと話がずれたので戻しますと、
ピーリング成分のメリットは角質溶解・タンパク質分解といった効果によって古い角質や毛穴の角栓を除去しやすくなる点です。

一方でデメリットは?というと、古い角質や角栓以外にも作用してしまう点です。

角質層はお肌のバリア機能を果たす大切な表皮の層です。
敏感肌や乾燥肌の方は角質層に存在しているセラミドや天然保湿因子が不足しがちです。

そのため、敏感肌や乾燥肌の方がピーリング成分入りの洗顔料を使用すると角質層へのダメージとなり、肌トラブルにつながりやすくなります。

お肌のバリア機能というのはアレルギーの原因となる物質(アレルゲン)の侵入を防ぐという役割もありますが、乾燥肌や敏感肌はバリア機能が低下している為、アレルゲンを通しやすくなりますので要注意です。

2015年4月10日にウィーン医科大学によって発表された研究によるとパパイン酵素はアレルギーを引き起こすという結果となりました。

パパイヤという果物から抽出される酵素であり、なんとなく肌に優しいイメージが定着していましたが、実際は優しいとは言えない結果が発表されました。このことからも植物や果物由来の成分が必ずしも優しく安全な成分とは限らないということがお分かり頂けると思います。

ピーリング洗顔料の正しい使い方

これまでにご説明したとおり、ピーリング成分が入った洗顔料はくすみケアや毛穴の黒ずみケアには効果的です。

また、サリチル酸には配合率の基準が定められているなど、化粧品に配合する際には安全の範囲内での使用になっているため、特に肌が弱いなどなければ、特に問題なく使用できます。

ただし、ピーリング洗顔料の毎日使いはあまりおすすめしません。
なぜなら、くすみの原因となる古い角質や毛穴に詰まった角栓というのは、1日で元通りになるほど溜まりません。

くすみが気になる際や毛穴の黒ずみが気になる際に使用するという程度での使用がお肌への負担を減らしながら悩みケアできておすすめです。

使用頻度をあまり決めつけるのもおすすめしません。

3日に1回とか1週間に1回と決めてしまうと、肌のコンディションが良くない状態で使い肌トラブルを招くことになったりしますので、自分のお肌の状態と相談しながら使うようにするのがおすすめですよ。

そして、一番ご注意頂きたいのが、敏感肌や乾燥肌タイプの肌質の方の使用です。

簡単にいうと皮膚表面をピーリング成分によって溶かすわけですから、お肌にノーダメージとはいきません。

基本的には敏感肌や乾燥肌の方にピーリング洗顔料はおすすめしませんが、くすみや毛穴の黒ずみが気になって、どうしても使いたいという場合にはパッチテストを行った上で使うようにしましょう。

最後に洗顔料によく配合されるピーリング成分をご紹介しておきます。

・パパイン
・サリチル酸
・グリコール酸
・リンゴ酸
・乳酸
・硫酸Na

敏感肌や乾燥肌の方は洗顔料を選ぶ際に全成分をチェックし、上記のピーリング成分の配合の有無を確認してからご購入することをおすすめします。

くすみや毛穴の黒ずみといった肌の悩みを解消したい気持ちはわかりますが、そのためにピーリング成分入りの洗顔料を使ってお肌に負担をかけ、ヒリヒリ赤くなったり、より乾燥を促進させたりするのはスキンケアの本来の意味がありません。

ご自身のお肌を健やかな状態に導くために必要なケアは何なのか?を考えながら使用する洗顔料などを選んでみてはいかがでしょうか?

Pocket
LINEで送る

あわせて読みたい記事

あなたにおすすめの
洗顔をチェック

お肌のタイプ
形状
その他の条件